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六書
rhizome:六書
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====== 六書 ====== りくしょ ===== 定義 ===== 漢字の六通りの構成法。[[漢]]代の『[[説文解字]]』[[序文]]により具体的に規定された。 象形、指事、会意、形声、転注、仮借の六つをいう。 **【説文解字序】** >周禮・八歳入小學、保氏教國子、先以六書。一曰指事。指事者、視而可識、察而可見、「上、下」是也。二曰象形。象形者、書成其物、隨體詰詘、「日、月」是也。三曰形聲。形聲者、以事爲名、取譬相成、「江、河」是也。四曰會意。會意者、比類合誼、以見指縑、「武、信」是也。五曰轉注。轉注者、建類一首、同意相受、「考、老」是也。六曰假借。 假借者、本無其字、依聲託事、「令、長」是也。 ===== 六書の構造 ===== 最初の三つが造字法。後の三つが運用法。 また、象形と指事は物の形状を、会意と形声は組織の組み合わせ、転注と仮借は文字そのものの 応用であるとする、各々三つにペア分類できることを「六書三耦説」という。 しかしながら六書構造はあくまで後付のもの(分析によって得られたもの)であり、 これ自体が文字創造前のイメージにアプリオリに存在し、これによって文字が創造されたわけではない。 ==== 象形 ==== 物の形に由来するもの。例えば「目」は目の形から、「魚」は魚の形から来ている。 ==== 指示 ==== 何かを指し示している、記号的な由来を持つもの。例えば、「本」は「木」にその根元を示す横画 が付いたもの。また、上、下はそれぞれ、横画の上下を指している。 ==== 会意 ==== 二つ以上の漢字の意味がくっついたもの。例えば、「木」が二つで「林」、三つで「森」など。 ==== 形声 ==== 音を表す部分(音符)と、意味を表す部分(意符)から成り立っているもの。例えば、「銅」は「金」が 金属を表し、「同」が「ドウ」という音を表している。漢字の成り立ちとしては最も多い。 ==== 転注 ==== 別の意味を持っていた二つの漢字が、意味が転化して互いにその文字で訓注し合えるようになること。 ==== 仮借 ==== ある意味を表す漢字がない場合、意味が違うが同じ発音の漢字を借用すること。 例えば、莫はもと日が暮れる、これを否定詞に用いる、不(花の萼)、我(のこぎり) も仮借である。「豆」は本来祭器を意味するが、マメを表す漢字として借用している。 これも仮借と考えられる。
rhizome/六書.txt
· 最終更新: 2014/03/18 21:39 by
Satoshi Nakagawa
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