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text:chomonju:s_chomonju241

古今著聞集 管絃歌舞第七

241 同じき七年十月十三日内裏にて庚申の御遊びありけり・・・

校訂本文

同じき1)七年十月十三日、内裏にて庚申の御遊びありけり。女蔵人(によくらうど)、菊花の檜破子(ひひわりご)を奉る。大納言高明卿2)・伊予守雅信朝臣3)、御前に候ふ。楽所の輩(ともがら)は御壺にぞ候ひける。大納言、琵琶を弾じ、朱雀院のめのと備前命婦、簾中(れんちゆう)にて琴を弾じけり。

昔はかやうの御遊、常のことなりけり。おもしろかりけることかな。

翻刻

同七年十月十三日内裏にて庚申の御あそひありけり女蔵
人菊花のひわり子をたてまつる大納言高明卿伊与守雅
信朝臣御前に候楽所の輩は御壺にそ候ける大納言琵
琶を弾し朱雀院のめのと備前命婦簾中にて琴を弾/s161l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/161

しけりむかしはかやうの御遊つねの事なりけり面白かりけ
る事かな/s162r

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/162

1)
天暦。238参照。
2)
源高明
3)
源雅信
text/chomonju/s_chomonju241.txt · 最終更新: 2020/03/26 22:50 by Satoshi Nakagawa