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蒙求和歌
第4第11話(66) 羊続懸魚 網代
校訂本文
羊続懸魚 網代
羊続は南陽郡の守なり。羊続がもとへ、主簿、生魚(なまざかな)を送れり。羊続、内へも取り入れず、庭に置けり。
ほど経て、主簿、また魚を送れり。もとの魚を1)見せて、その心をとどめてけり。
いとはるる身をうぢ川の網代木にねたくぞ氷魚(ひを)の思ひよりける
翻刻
羊続懸魚 網代 〃〃ハ南陽郡ノ守ナリ羊続カモトヘ主簿(ホ)生(ナマ)魚ヲ送 クレリ羊続内ヘモトリイレスニハニヲケリホトヘテ主 簿又魚ヲ送レリモトノ魚ミセテソノ心ヲトトメテケリ イトハルルミヲウチカハノアシロキニネタクソヒヲノヲモヒヨリケル/d1-32l
1)
底本「を」なし。書陵部本(桂宮本)により補う。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka04-11.txt · 最終更新: 2017/11/19 19:58 by Satoshi Nakagawa