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text:mogyuwaka:ndl_mogyuwaka13-16

蒙求和歌

第13第16話(196) 孝伯痛飲

校訂本文

孝伯痛飲

王孝伯がいはく、「名士は必ずしも奇才に及ばずとも、常にことなくして、酒を飲むことを忌みて1)、離騒を読む2)べし」と言へり。

  なかきよの酔(ゑ)ひのまどひの夢の中(うち)にひとり醒めばやと思ふばかりぞ

翻刻

孝(カウ)伯痛(トウ)飲(イム)  王孝伯カイハク名(メイ)士(シハ)カナラスシモ奇/才ニヲヨハストモツネニコトナクシテ酒ヲノム
コトヲイミテ離(リ)騒(サウ)ヲコムヘシト云リ
  ナカキヨノエイノマトイノユメノウチニヒトリサメハヤト思ハカリソ/d2-36l
1)
書陵部本「酒を痛飲して」。原拠、「常痛飲酒読離騒便可称名士」
2)
「読む」は底本「コム」。書陵部本により訂正。
text/mogyuwaka/ndl_mogyuwaka13-16.txt · 最終更新: 2018/03/10 18:48 by Satoshi Nakagawa