text:mumyosho:u_mumyosho024
目次
無名抄
第24話 和琴のおこり
校訂本文
和琴のおこり
ある人いはく、「和琴のおこりは、弓六張を弾き鳴らして、これを神楽(かぐら)に用ゐけるを、「煩(わづら)はし」とて、後の人の琴に作り移せると申し伝へたるを、上総の国の済物の古きしるし文の中に、弓六張と書きて、注に神楽の料と書けり」とぞ。
いみじきことなり。
翻刻
和琴ノヲコリ 或人云和琴のおこりはゆみ六張をひきならして これをかくらにもちゐけるをわつらはしとてのち の人のことにつくりうつせると申つたへたるを かつさの国の済物のふるきしるし文のなかに/e24r
ゆみ六張とかきて注にかくらのれうとかけりとそ いみしきことなり/e24l
text/mumyosho/u_mumyosho024.txt · 最終更新: 2014/09/15 14:39 by Satoshi Nakagawa