text:mumyosho:u_mumyosho060
無名抄
第60話 俊恵秀歌
校訂本文
俊恵秀歌
1)そのついでに、「わが歌の中に、
み吉野の山かき曇り雪降れば麓(ふもと)の里はうちしぐれつつ
これをなん、かのたぐひにせんと思ひ給ふる。もし、世の末におぼつかなく言ふ人もあらば、『かくこそ言ひしか』と語り給へ」とぞ。
翻刻
なりとそそのつゐてにわか哥の中に 俊恵秀歌 みよしのの山かきくもりゆきふれは ふもとのさとはうちしくれつつ これをなんかのたくひにせんとおもひ給ふるもし 世のすゑにおほつかなくいふ人もあらはかくこそいひ しかとかたり給へとそ/e50r
text/mumyosho/u_mumyosho060.txt · 最終更新: 2014/10/05 03:22 by Satoshi Nakagawa