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text:sesuisho:n_sesuisho4-073

醒睡笑 巻4 そでない合点

31 宗長杵の神へ参詣の刻み・・・

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宗長、杵(きね)の神へ参詣(さんけい)の刻み、

 つく1)やうに守らせ給へ杵の神

 米をば持たず連歌なりとも

 くなりくなり2)と秋風ぞ吹く

「証歌の候ふや」、「なかなか」とて、

 わが恋は松を時雨(しぐれ)のそめかねて真葛(まくず)が原に風さわぐなり

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翻刻

一 宗長杵の神へ参詣(さんけい)の刻/n4-47l
   つくやうに守らせ給へ杵の神
   米をはもたす連歌なりとも
   くなりくなりと秋風そふく
  証哥の候や中々とて
   わか恋は松を時雨のそめかねて
   真葛かはらに風さはくなり/n4-48r
1)
付く・搗く
2)
くなりくなり・句なり句なり
text/sesuisho/n_sesuisho4-073.txt · 最終更新: 2022/01/11 18:56 by Satoshi Nakagawa